高速バス・夜行バスとは?
高速バスには、都市間の移動を目的とした「高速路線バス」と、周遊観光を目的とした「高速バスツアー」の2種類があります。
そして、高速路線バスには、一般的に夜行バスと呼ばれている夜行便と、昼行バスと呼ばれている昼行便があります。
夜行便と昼行便とではそれぞれ利用シーンが異なりますので、特徴などについてご紹介いたします。
夜行便(夜行バス)の特徴
夜行便とは、夕方~夜に出発して、翌朝に到着する高速バスのことです。
夜間の移動になるので、移動中に就寝できるようカーテンを閉める、消灯するといったことを行います。
夜行便はこんな人におすすめ!
- 時間を有効活用したい人
- 寝ている間に目的地まで移動できるので、翌朝から効率的に活動することができます。
- 格安で旅行がしたい人
- 夜行便はバスの中で眠ることができるので、ホテル代が不要。
格安で旅行を楽しめるため、学生の方などにおすすめです。
- 寝場所を選ばない人
- バス車内で眠ることになるため、普段とは違った場所や姿勢、環境でも眠れる方におすすめです。
昼行便(昼行バス)の特徴
昼行便とは、朝~夕方に出発して、その日のうちに到着する高速バスのことです。
日中の移動になるので、車窓からの景色を楽しむことができます。
昼行便はこんな人におすすめ!
- 夜行便では眠れない人
- 普段とは違った環境では眠れない方におすすめです。
- 夜間の移動が不安な人
- 夜間に移動をするのが不安という方にもおすすめです。
- 景観を楽しみたい人
- バスの窓から見える旅先の景色を楽しみたい方におすすめです。
- 移動中に読書をしたい人
- 消灯をする夜行便とは違い、昼行便は車内が明るいため、読書などをしたい方におすすめです。
高速バス・夜行バスの料金
高速バス・夜行バスは、新幹線や飛行機といった他の交通機関と比べて料金が安く設定されています。
その理由や、より格安で予約するコツについてご紹介いたします。
高速バス・夜行バスの料金区分
一般的な料金区分は、おとなが12歳以上、こどもが6歳以上12歳未満、幼児1歳以上6歳未満、乳児1歳未満となっています。
各種割引
障がい者割引や、学割・シニア割といった年齢によって利用できる割引制度があります。
障がい者割引に関してのページはこちら
高速バス・夜行バスの料金変動
高速バス・夜行バスの料金は、ニーズによって変動します。
例えば、ゴールデンウィークや年末年始、お盆といった繁忙期は、旅行や帰省で移動する人が増えるため料金が高くなる傾向があります。
同じ理由で、アーティストのライブやフェスなどの大規模なイベントが開催される場合も料金が高くなることがあります。
逆に、梅雨などの閑散期は料金が安くなります。
また、シーズンを問わず、金曜日や祝前日は料金が高くなり、残席数が少ない場合などもニーズがあると判断されるため料金が変動します。
高速バス・夜行バスの車両設備
高速バス・夜行バスの料金は、車両設備によっても変わります。
広々と座れる3列シートよりも、隣の人との距離が近い4列シートのほうが料金は安いです。
その他にも、車内にトイレが備え付けてあったり、コンセントやWi-Fiが利用できるバスだと料金が高くなることがあります。
夜行バスを予約する前にチェックしたいバスの設備、3つのポイントバスのるコラム
格安で予約するコツ
早めに予約する
高速バス・夜行バスは、残席数やニーズに応じて料金が変動するため、残席数が少なくなればなるほど料金が上がります。
予定が決まっているなら、残席数が多いうちに予約することをおすすめします。
ただし、バス会社によっては直前割※などで格安料金にて販売することもあるので、注意が必要です。
※直前割とは、残席を売り切るために本来よりも安い価格で販売することです。
4列標準シートを選ぶ
とにかく安く移動したい方は、4列標準シートを選ぶと料金を抑えることができます。
4列標準シートは、座席が一般的な観光バスと同様の配置となっていて、人と人の間隔が狭いため、料金は安いです。
平日の月~木曜日を狙う
高速バス・夜行バスの料金は、平日の月~木曜日と金~日曜日・祝日・祝前日で分けられています。
平日の月~木曜日はニーズがあまりないため、料金が安く設定されています。
ただし、繁忙期は平日でも料金が高くなるので注意しましょう。
高速バス・夜行バスの安全性
高速バス・夜行バスを料金(どれだけ安いか)で選ぶユーザーは多いのですが、何よりも重要なのは、乗車する高速バスの安全性です。
バス会社がどういった安全対策を行っているのかを知ることで、より安心して乗車することができます。
そこで、安全性においてチェックするべきポイントをご紹介いたします。
安全性のチェックポイント
貸切バス事業者安全性評価認定制度の認定事業者か
貸切バス事業者安全性評価認定制度とは、日本バス協会が貸切バス事業者からの申請を受けて、安全性や安全の確保に向けた取組状況について評価認定を行い、それを公表する制度のことです。
「SAFETY BUS(セーフティバス)マーク」というシンボルマークがあり、認定事業者のバスにはこのシンボルマークが貼り付けられています。
また、各バス会社のホームページにも記載されているので、チェックしておくとよいでしょう。
貸切バス事業者安全性評価認定制度日本バス協会
乗務員の人数や点呼
国土交通省が定める「貸切バスの交替運転者の配置基準」という法律があり、乗務員1名で運行できる条件が明確に定められています。
例えば、
- 1日の運転時間は原則9時間まで
- 連続運転時間は原則2時間まで
- 2時間に1回15分の休憩をはさむ必要がある
- 実車距離は1日500kmまで(夜間は400km)
交替運転者の配置基準国土交通省
などです。
このような決まりを守っているかどうかを確認することで、より安全に乗車することができます。
特に、夜行便では運行距離や運転時間を問わず、乗務員を2名配置しているバス会社もあります。
その他にも、しっかりとした安全対策を行っているバス会社では、乗務員に対して健康状態やアルコールチェックなどの厳しい点呼を行ったり、交替運転手の仮眠スペースを設けるなどの対策を行っています。
これらの安全対策は、各バス会社のホームページなどで確認することができます。
車両設備の安全対策
乗車する車両は、できるだけ高年式車(製造年式が新しい車両)を選ぶとよいでしょう。
また、車両に衝突被害軽減ブレーキシステムやドライブレコーダーなどの安全性を向上させる設備が搭載されているかなども予約する際に確認しておきましょう。
車両の安全点検
多くのバス会社で、出発の前後と運行中に車両の安全点検を行っています。
また、3か月ごとに法定点検も実施しています。
こういった安全点検の回数などは、各バス会社のホームページなどで確認することができます。
各バス会社の安全への取り組み
各バス会社の安全への取り組みについては、「安全への取り組み」ページをご覧ください。
安全への取り組みページはこちら
高速バス・夜行バスの
乗車券の種類
高速バス・夜行バスに乗るためには乗車券が必要です。
乗車券にはさまざまな形式があり、一般的にWeb乗車券とコンビニ払いがあります。
Web乗車券は、予約完了後に送信される予約確認メールや、予約サイトのマイページに表示される予約完了画面を乗車券とする形式です。
コンビニ払いは、レジで受け取った領収書などを乗車券とする形式です。
バスのる.jpの乗車券
バスのる.jpでの予約の場合、バスの乗車券はございません。
ご乗車の際はご入金の証明となる【コンビニの領収証】や【ご入金完了通知メール】または【マイページの予約詳細画面(お支払い状況:入金済)】を乗務員へご提示いただければご乗車いただけます。
高速バス・夜行バスの
バス停(ターミナル)
高速バスで移動する際、バス停の場所が分からず、困ったことはありませんか?
バス停には、バスタ新宿のような高速バス専用のバスターミナルや、OCATのようなJR駅内にあるバス停など、さまざまな乗り場があります。
バス停について事前に調べておくことで、スムーズに旅を楽しむことができます。
そこで、下記に事前に調べておきたい情報をチェックポイントまとめてみました。
バス停のチェックポイント
バス停の場所(地図)
一番重要なのは、バス停の場所です。
乗車直前になって慌てないように、どこにバス停があるのか、バス停までのアクセス方法などを調べておきましょう。
バス停からの乗車方法
一般的には、指定された乗り場にバスが到着し、そのまま乗車となります。
ただし、バス停によっては待ち合わせ場所に一旦集合して、出発時刻に合わせて係員とバス停に移動する場合もあります。
乗車方法にはさまざまなパターンがあるので、事前に調べておきましょう。
待合所の有無
大多数の方は、バスに乗り遅れないために早めの行動をとられると思います。
出発時刻よりも早く着いたときに待合所があると、とても便利です。
バスタ新宿のような巨大高速バスターミナルには、ベンチなどが設置されている待合所があります。
また、近年の待合所では、Wi-Fiが利用できたり、女性に嬉しいパウダールームを完備されていることもあるので、時間を有効活用することができます。
乗車予定のバス停に待合所があるか調べておくと、予定を組みやすくなります。
バス停の周辺情報
バス停周辺のトイレやコンビニ、飲食店などの周辺情報を事前に調べておくと、当日に探し回る必要がなくなるため、時間に余裕をもって過ごすことができます。
バス停一覧ページはこちら
バス停周辺情報バスのるコラム
高速バス・夜行バスの
メリットデメリット
新幹線や飛行機、高速バスなど、さまざまな移動手段がありますが、高速バス・夜行バスを選ぶことでどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
高速バス・夜行バスのメリット
料金が安い
新幹線や飛行機など他の交通機関と比べて、料金が安いというのが最大のメリットです。
東京-大阪間の最安値で比較すると、新幹線は13,870円(普通車自由席)、飛行機は4,940円(ANA)ですが、高速バスは最も安いシーズンだと2,500円以下で利用することもできます。
※2020年6月の最安値(2020年5月29日調べ)
目的に合わせて座席(シートタイプ)を選べる
高速バスには、さまざまなタイプの座席が用意されています。
1人で利用するときやグループで利用する場合など、人数や利用シーンに合わせて座席タイプを選ぶことができます。
また、車内設備もさまざまなので、過ごし方に合わせて座席を選んでみてもいいかもしれません。
乗り換えがない
高速バスは、東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどの人気テーマパークへの直行便が多く出ています。
新幹線や飛行機とは違い、目的地まで乗り換えなしで到着することができる点は、大きなメリットといえます。
高速バス・夜行バスのデメリット
到着時間が遅れる場合がある
天候の影響などによって渋滞に巻き込まれ、予定時刻通りに到着しない可能性があります。
乗車時間が長い
高速バス・夜行バスは、他の交通機関と比べて乗車時間が長いです。
長時間の乗車によって疲れがたまる点は高速バス・夜行バスのデメリットといえます。
高速バス・夜行バスの持ち物
高速バス・夜行バスを利用する際に忘れてはいけないものや、持っていくとより快適に過ごせる便利グッズをご紹介いたします。
必ず持っていくもの
乗車券は忘れずに持っていきましょう。
乗車する際に提示が必要なので、これだけは忘れてはいけません。
乗車券の形式はさまざまですが、予約確認メール、Web乗車券、コンビニ払いの際の領収書など、予約したことを証明できるものは必ず持参しましょう。
車内で快適に過ごせる便利グッズ
飲み物で乾燥対策
車内は密閉空間で空気が乾燥するため、飲み物を持参してこまめに水分補給をしましょう。
ただし、お茶やコーヒーといった利尿作用のある飲み物はトイレが近くなることがあるので、なるべく避けるのが無難です。
軽食で空腹をしのぐ
高速バス・夜行バスに乗っていると、小腹が空くこともあるかと思います。
そんなときのために軽食を持参しておくと安心です。
ただし、においの強いものや音がするものなどは周りの方の迷惑になる恐れがあるため、注意しましょう。
イヤホンで乗車時間も楽しく
スマートフォンで、音楽、動画、ゲームなどを楽しむ際にイヤホンがあると周りの方の迷惑にならずに楽しむことができます。
ただし、音漏れには気を付けるようにしましょう。
タオルがあると何かと便利
夏には汗を拭くことができ、冬はブランケットにすることができます。
さまざまな用途があるので、持参しておいて損はないです。
耳栓で騒音トラブルを解消
他の乗客の席を立つ音やいびきの音、イヤホンからの音漏れなどの騒音トラブルを軽減してくれます。
アイマスクで快眠
アイマスクがあれば、周囲の明かりなどを気にすることなく熟睡することができます。
マスクはマルチに活躍
車内の乾燥やさまざまな菌からのどを守ることができます。
寝顔隠しや気になる臭い軽減にも役立ちます。
ネックピローで寝違い防止
首を固定してくれるので快適に就寝できます。
空気をいれて膨らますタイプだと荷物がかさばらないのでおすすめです。
充電器でバッテリー不足の心配いらず
高速バス・夜行バスは長時間の乗車になるので、乗車中にスマートフォンなどの充電が切れてしまうことがあります。
そんなときのために充電器を用意しておくとよいでしょう。
また、バスによっては充電設備がついていないこともあるため、心配な方はモバイルバッテリーを用意しておくと安心です。
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高速バス・夜行バスの服装
長時間限られた空間で過ごす高速バス・夜行バスにおいても、快適に過ごせる服装についてご紹介いたします。
シワになりにくい服
長時間同じ体勢で乗車していると、服装の素材によってはシワになってしまうことがあります。
シワが気になる方は、スウェットやジャージ、フリース素材といったシワになりにくいものを選ぶとよいでしょう。
身体を圧迫しない服
伸縮性のないタイトなジーンズは、血行が悪くなる恐れがあり、エコノミークラス症候群になってしまう場合もあるため、避けることをおすすめします。
体温調節ができる服
羽織れるタイプの上着を持参することをおすすめします。
例えば、前開きタイプのパーカーやカーディガンなどです。
前開きタイプのパーカーだと体温調整はもちろんのこと、丸めて枕や腰当てにしたり、フードをかぶることで寝顔隠しにもなるので特におすすめです。
夜行バスで快適に過ごすための服装4つのポイントを紹介バスのるコラム
高速バス・夜行バスを
選ぶポイント
高速バス・夜行バスは、どのような基準で選ぶとより自分に合ったバスを選ぶことができるのでしょうか。
ここでは、高速バス・夜行バスを選ぶ6つのポイントをご紹介いたします。
1.安全性
万が一事故がおきてしまったら、せっかくの旅も台無しです。
そうならないためにも、積極的に安全対策を取り組んでいるバス会社を選びましょう。
バスのる.jpで販売しているバス会社は高年式車両で運行しており、最新の安全運転装置も導入しています。
安全対策についての詳細は、「安全への取り組み」ページに記載しております。
安全への取り組みページはこちら
2.料金
自分の求める車内設備とバス料金が一致していることもチェックすべきポイントです。
確実に車内で快適に過ごしたいなら、シートタイプのグレードをあげることをおすすめします。
3.シートタイプ
高速バス・夜行バスには、さまざまな座席があります。
シートタイプについて知っておくと、移動をより快適にすることができます。
4列標準シート
観光バスのような1列に4席(2席×2席)が配置されているタイプです。
高速バスでは、このタイプがスタンダードとされています。
4列標準シートは座席が狭いため窮屈に感じますが、価格はかなりリーズナブルになっています。
4列標準シートの紹介ページはこちら
4列ゆったりシート
4列標準シートよりも車両あたりの座席数が少ないため、ややゆったりと過ごせるタイプです。
料金は安く抑えたいが、足元にゆとりがほしい方におすすめです。
足元が広く、フットレストなどがついていることも多いため、4列ながら快適に過ごせます。
3列(2+1)シート
4列シートの座席から片側1席を撤去しており、座席の幅が広めです。
1人旅の場合は1席側、カップルや友人同士なら2席側といったように旅のシチュエーションによって使い分けることができます。
3列独立シート
1列に3席が通路を挟んで配置されていて、座席も広めに設計されているタイプです。
カーテンで仕切られていることも多いので、プライバシーを守りたいという方におすすめです。
座席が広く、プライバシーも守られるため、4列シートよりも少し料金が上がります。
3列独立シート トイレ付きの紹介ページはこちら
2列シート
1列に2席のタイプです。
移動中もしっかり休みたいという方におすすめです。
2列シートは休むことに特化したタイプなので、寝心地を向上させる機能が導入されているなど、さまざまな工夫が凝らされています。
4.車内設備
車内で快適に過ごすためには、車内設備を知っておくことが大切です。
Free Wi-Fiや充電設備があると、デバイスで映画やネットサーフィンを楽しむことができます。
乗車中にトイレに行きたくなる心配があるなら、トイレ付きの車両を選ぶと安心です。
車内設備についての詳細は、「車内サービス」ページをご覧ください。
車内サービスページはこちら
5.支払方法
高速バス・夜行バスには、複数の支払方法があります。
クレジットカード決済、コンビニ決済、QRコード決済、電子マネー決済、後払い決済、キャリア決済、銀行振込など、自身の好みに合った支払方法を用意している予約サイトを利用するとよいでしょう。
バスのる.jpの支払方法について
バスのる.jpでは、上記以外の支払方法もご用意しています。
支払方法についての詳細は、「お支払い方法」ぺージをご覧ください。
お支払い方法はこちら
6.キャンセル
高速バス・夜行バスを予約する際には、キャンセルする場合のことを考えておくとよいです。
通常、乗車予定日に近づけば近づくほど、キャンセル料は高くなります。
しかし、予約した時点でキャンセルができないプランもあるため、注意が必要です。
キャンセル料について
変更・キャンセルの取り扱いについての詳細は、「予約の変更・取消」ページをご覧ください。
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