航空作戦を効果的に遂行する早期警戒機
E-2は、ノースロップ・グラマン社が製造している早期警戒機です。愛称はホークアイです。アメリカ海軍が艦上機として運用するために開発しました。
機体背面に大型の円盤型レドームを有し、強力なレーダー・電子機器により、対空警戒・監視を行います。乗員はパイロット2名のほか、レーダー手3名が乗り込みます。改良も継続されており、電子機器を改良・換装し運用されています。ただし垂直尾翼の動翼が左右非対称であるため安定性が低く、操縦は難しい機体です。
なぜこのような航空機が必要かというと、レーダー用の電波は直進する特性が非常に強く、球体である地球においては「死角」が増えてしまうからです。軍事行動において「早期発見」は重要な課題であり、特に対空戦闘においては、相手も音速に近い速度で飛行する為、発見が10秒遅れれば3km以上の接近を許す事になります。どんなに高性能なレーダーでも死角は見ることができないので、「電波の死角」を補うために存在するのが早期警戒機と呼ばれる機体です。
航空自衛隊では、1976年9月6日に起こったベレンコ中尉亡命事件をきっかけに早期警戒機E-2Cが導入されました。
本機は三沢基地と那覇基地にしか配備されておらず、航空機マニアには人気があります。
- 全長
- 17.6m
- 全幅
- 24.6m
- 全高
- 5.6m
- 最高速度
- 約320kt
- 航続距離
- 約2,550km
参照:JASDF
E-2Cを見るならこの航空祭
- 青森県三沢基地
- E-2Cが配備されている第601飛行隊が配属されているため、ほぼ確実に見ることができます。